夫と息子の希望で(実際は、ほぼ夫の希望)で1年前から猫を飼っています。
この猫が、仕事中に限ってなぜか私と遊びたがる。
猫じゃらしをくわえて私の部屋にやってきて、
パソコンのモニターの前に立ちはだかり、
遊べ、遊べと鳴き続ける。
放っておけばよいのかもしれませんが、
それをすると強い罪悪感に襲われるのです。
自分がひどく心ない冷たい人間のように思えて。
夫に何度か言いました。
「仕事が進まないのよ、私、本当に困ってるのよ。」
「ただ仕事をしているだけなのに罪悪感に襲われるの、もうつらい。」
それに対する夫の返答は
「じゃあ図書館とか喫茶店とかで仕事をするしかないでしょう。」
はい、出ました、解決策。
私もやってしまい勝ちな、解決策の提示。
でも、今、求めているのはそれじゃない。
ほしいのは、共感です。
ということで、結婚29年で初めて言ってみました。
「あのね。女性は共感なの。共感してほしいのよ。
それはつらいよね、それは困るよね、って言ってほしいの。」
すると、夫、
「あはは。そうかあ。
でも、それじゃあ、ずっとその話が終わらないじゃない。」
すかさず言い返しました。
「それを聞くのが、夫の務めというものです。」
思わず二人で笑ってしまったのですが、
言いにくいと思っていたことも、
言ってしまえば、こんなふうに笑えるものなのかと
肩透かしにでもあったような気持ちになりました。
怒りを伝える=リクエストすること。
結婚29年目にして、ようやくさらっと言えるようになりました。