家族には難しい「共感」

夫が先日から、プライベート用PCがオンライン中に固まると言うので
私の経験談を伝えた上で、「だから、Core i3 以上のPCを買えばいいよ」
と言っているのですが、なんとか自力でスペックを上げたいようで。

しかし、実は私も、オンライン打ち合わせ程度なら
プライベート用PCを使いたいというどうでも良いこだわりを持ち、
メモリを4GBから8GBに増設するなどあれこれやってはみたものの、
やはり最後はCPUのスペックなのかなというところに行きつき、
今はビジネス用のメインPCを使用しています。

いえ、それで良いんです。何の問題もないのですが。

夫の、ビジネス用をオンラインで使いたくない気持ちもわかるのです。
画面を共有して、うっかりデスクトップの画面を見せちゃう、
なんていうことは避けたいですし。気持ちはわかるのです。

だから、「買いなよ。Core i5のPC、買っちゃえ」と言うのですが
何やらまだ話し続けている。いかに性能が低くて困ったかを。

いや、だから、もう買えばいいじゃん、と言いかけて思い出しました。

彼が今、求めているのは「共感」
でも、私が提示しているのは「解決策」

すぐに忘れてしまうんです。昔からそうです。子どもの頃からです。
「~すればいいじゃない」「早く~しちゃえば」とよく言っていました。

少し大人になってからは、友人たちとコイバナが増えるわけですが、
「付き合っている人いるんですか?って聞いてあげようか?」
なんて言ってしまったりして。我ながら、無粋ヤツでした。

私も、共感してほしいだけのことがたくさんあります。
聞いてほしい。そんな気持ちになることはあります。
ところが、特に相手が家族だと、つい忘れてしまう。

いいから、さっさとPCを買え!!

という言葉を飲み込み、
「あー、画面がねー、固まっちゃう。あれは滑稽よねえ」
「音声、途切れちゃったかあ。あれはイライラするよねえ」
と言ってみましたが。

やはり最後は、「だから、買いなって」と言ってしまっていました。
愛する夫の困った顔を見ていると、つい何とかしてあげたくなってしまう。
夫にはいつも嬉しそうな、楽しそうな顔をしていてほしいのだと思います。
これもある意味、自分勝手ですよね。

彼はきっと自力でPCのスペックを上げるでしょう。
だから、解決策の提示は必要ないのです。

今、夫が求めているのは共感。
・・わかっちゃいけるけど、家族への共感は難しいなあ。でした。

ブログをWordPressに移行

2つのブログを統合しました。
「ブログ日和-身辺雑記-」と「幸せのアンガーマネジメント」です。

タイトルは、「ブログ日和-身辺雑記-」を残しました。

この他、「ブログ日和-PCに関すること-」と「旧ブログ日和」があります。
時間を見て「旧ブログ日和」もこちらにインポートしたいと思います。
PCに関するブログはどうしようか・・ちょっと考え中です。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

4年かかりました

いくつかのブログを同時進行で運用しています。
その中の1つが「ブログ日和-身辺雑記-」です。

そのブログに、実はしばらく投稿できずにいました。
最後の日付は、2016年4月5日。

実は、この年の4月末で、
講師として14年勤務したパソコンスクールを辞めたのです。
そして、アンガーマネジメント研修の登壇と心理学の学習へと進みました。

自分の決断です。
でも、つらかった。本当につらかった。
皮膚を剥がされるような痛みでした。

パソコンスクールの同僚、校長先生、社長との別れ。
専門用語をわかりやすく伝えたいと、講座の組み立てを工夫した日々。
やりがい、達成感、挫折してまた立ち直って。
たくさん笑って、思いっきり落ち込んで、また笑って。
自分らしい自分でいられた最高の日々でした。

でも、その分、家庭のことは後回しでした。
息子が宿題をしている時、私は受講生のためにプリントを作成していたのです。真心こめたプリント。でも、私の真心を本当に必要としていたのは息子でした。

スクールが、資格取得支援から就職支援へと重点を移し始めた時、
潮時だと思いました。

Web制作、パソコンの講座、アンガーマネジメント研修、心理学の勉強。
やれば全てできるでしょうが、きっと家庭は荒むでしょう。
何かを手放さなければ、やがてすべてを失うだろうと思いました。

講座の最終日。生徒さんたちから花束をいただきました。
「先生、心理学、がんばってね」の言葉と共に。

その日から、ブログを書けなくなりました。
自分の感情を文字に起こせなくなってしまったのです。
(アンガーマネジメント専用のブログのみ、なんとか書いていました。)

今日、久しぶりに「ブログ日和-身辺雑記-」に投稿しました。
1,568日ぶりです。

パソコンスクールを辞めたことも、こうしてようやく書くことができました。
小さくて、無名だけれど、ホスピタリティに溢れた本当に良い職場でした。
その職場は、埼玉県上尾市のemoパソコンスクールです。

成功体験の積み重ねが自信になる

2度目のアンガーマネジメント入門講座を受講されたある女性の話です。
(※掲載の許可をいただきました。)

「受講した時に抱えていた怒りは、あれからすぐに気にならなくなりました。でも、まだ怖いんです。私、またいつか怒鳴ってしまうのではないか。取り返しのつかないことを言ってしまうのではないかって。怖くて仕方がないんです。」

2つ、ご提案しました。

1つは、グラウンディング(地に足をつける)です。まだ起きていないこと、未来を想像していらっしゃるので、まず「今」に意識を向けましょうと申し上げました。また、「怖い」は、第一次感情です。第一次感情が増えると怒りを感じやすくなります。恐怖や不安を感じたら、グラウンディングをしたり、自分が笑顔になるようなものを見たり、聞いたり、イメージしてたりして、頭の中から恐怖や不安を追い出しましょうとお伝えしました。

2つめは、アンガーマネジメントを続けること。イラッとした時、入門講座でご紹介したアンガーマネジメントのテクニックをぜひ実践してくださいと申し上げました。なぜなら、

「カッとなっても怒鳴らなかった」
「イライラしたけど、すぐ気分転換できた」
「以前なら激怒していたところを軽くスルーできた」

こんな一つ一つの積み重ねが、「何があっても、私は大丈夫」という自信になるからです。

実は私も、「いつかキレて取り返しのつかないことをしてしまうのではないか」と不安を感じていたことがありました。

でも、今はもう不安はありません。以前なら激怒していたであろう状況で、そもそも怒りを感じないのです。逆に、怒る必要があると判断した時には、躊躇なく自己主張できるようになりました。

成功体験の積み重ねが自信につながります。ぜひ、アンガーマネジメントを実践してください。入門講座の内容で十分です。毎日、毎日、ぜひ取り組んでみてください。

まず自分と向き合うことから

「子どもが言うことをきかない。」
「親の言うことを聞かせるには、どう言えば良いか。」

よくいただくご質問です。子を案じるからこそ、親である自分の言うことを聞かせたい。その気持ちは、私もとてもよくわかります。

しかし、アンガーマネジメントは、他人を変えません。他人ではなく、自分が変わることをめざします。

事例を1つご紹介します。小学2年生の男の子のお母さまの例です。

「休み時間や放課後はサッカーなどをしてもっとお友達と活発に遊んでほしいと思っているのに、息子は読書ばかり。もっと友達と遊べと何度も言うのだが、まるで言うことをきかない。一人で帰ってくる息子、遊びに行かず読書をしている息子を見るとイライラして仕方がない。」

こんな時は、まず自分と向き合います。なぜイライラしてしまうのか。

少し時間はかかりましたが、「友達のいない子になったら心配だから」の、「心配」という言葉から紐解くことができました。

お母さまも、実は集団が苦手で、本当は一人でいたかったのだそうです。しかし、一人でいると先生が自分をかわいそうがって、「〇〇ちゃん(お母さまの名前)、一人でかわいそうだから誰か一緒に遊んであげて」と周りの子に声をかけるので、それが嫌で、以来、必ず誰かと一緒にいるように努力したそうです。

「私は別に一人でも良かったんです。別に困ることはなかったし。でも、かわいそうと言われて、自分はかわいそうなんだ、一人でいてはいけないんだと思うようになったのかもしれません。考えてみたら、男の子だから活発に外で遊ぶべきとか、子どもは友達といるべきとか、そんなことは私の勝手なこだわりなんですよね。もしかすると、私に何を言われても気にせず我が道を行く、本を読み続ける息子が羨ましくてイライラしていたのかもしれません。」

それ以降、お母さまは、自然と、外で遊べとも本を読むなとも言わなくなったそうです。(ただ、目が悪くならないよう、時々、窓の外、遠くの景色を見るように声をかけるだけにしたそうです。)「驚くほどイライラすることがなくなりました」とおっしゃっていました。すると、お子さんにも変化が現れて、時々、友達を連れてくるようにもなったそうです。

不思議、とおっしゃっていましたが、不思議なことではありません。お母さまが子どもの頃に先生から言われた「一人ではかわいそう」という押し付けられた価値観に縛られていたことに気づいたから、お母さまが変わったから、お子さんも変わっただけなのです。

自分が変わると周りが変わる。

アンガーマネジメントでは、周りではなく、自分が変わることを目指します。

言葉から気づく

息子が、私の部屋のドアをノックもせずに開けたときのこと。

「ノックしてから入ってきてよ。ママ、いつもそうしてるでしょ。」

つい抗議めいた口調でそう言ってしまってから気づきました。「ママ、いつもそうしてるでしょ?」は余計なんですよね。必要なことは、今こうしてほしい、次からこうしてほしいとリクエストすること。だから、シンプルに「ドアを開ける時はノックして」そう言うだけで良かったのです。

実は、私は息子の部屋に入る時、必ずそうしています。親の私がそうしているのだから、そんな姿を見ている息子も【当然】そうするだろう、と思い込んでいました。

怖いですね。これは完全に思い込みです。「俺の背中を見て学べ」的な思考です。教わらなければ分からないことだってあります。

また、よく思い返してみると、息子は日頃、ドアを開ける前に「今、いい?」と声をかけてくれています。今回の件は息子にとって大切な用事だったので、声をかける余裕がなかったのでしょう。(あとで、非常に重要な書類を私に渡そうとしていたことがわかりました。)

「ママ、いつもそうしてるでしょ?」

この言葉の中に、「息子なら、私がやっていることを、言われなくてもするはず(あるいは、するべき)」が透けて見えます。

私がやっているのだから、誰もがするはず。
しきゃいけない。
して当然。
するのが常識。
普通するよね。

この思い込みが、怒りの正体です。アンガーマネジメントを知る前の私なら、「そんなことも言われなきゃわからないのかっ!」などと人格攻撃に走っていたでしょう。しかも、日ごろはきちんとできていることも思い出せずにいたのです。恐ろしいことです。

発した言葉から、怒りの正体に気づけることもあります。「あ。私、今怒ってるな」そう思ったら、ぜひ自分の言葉をふりかえってみてください。

2020年を迎えて

2020年を迎えました。今年は東京五輪があります。

私は、前回の東京オリンピック開催年1964年生まれです。母は産院のベッドで眠る生後間もない私と一緒に、東京オリンピック開会式の様子をテレビで見たそうです。自分が母親になったという思いも重なり、堂々と歩く日本選手団の姿に胸がいっぱいになったと話していました。

さて、昨年は、アンガーマネジメント研修登壇のご縁をたくさんいただきました。身に余る光栄でした。ご依頼いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。また、アンガーマネジメント入門講座にいらしてくださったみなさま、足をお運びくださり、本当にありがとうございました。アンガーマネジメントが少しでもみなさまのお役に立てますことを心より願っております。

私は今年も、アンガーマネジメントをお伝えしてまいります。3月からは、
・アンガーマネジメント叱り方入門講座(90分・3,300円)
・アンガーマネジメントパワーハラスメント防止入門講座(90分・3,300円)

も開講いたします。ご興味がありましたら、ぜひご受講にいらしてください。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

価値観の反転

お母さま向けのアンガーマネジメント講演で、よく聞かれるのが次の言葉です。

「子どもを産むまでは怒ることなんてなかったのに、子どもを産んでからものすごくイライラするようになったんですよね。」

実は、私もそうでした。妊娠中までは良かったのですが、出産後から強いフラストレーションを常に感じるようになりました。理由は、仕事に時間を割くことができなくなったから。私は、「仕事こそ私のすべて。私から仕事を取ったら何も残らない。」そう信じていたのです。

しかし、最近、「仕事に時間を費やせないから」イライラしていたのではなく、「育児に時間を費やせないから」イライラしていたのではないか、と思うようになりました。もっと言うと、仕事を手放せない自分、私から仕事を取ったら何も残らないという強迫観念に苛立っていたのかもしれません。思い返すと、もうずっとずっと長い間、追い求めても追い求めても「理想の自分」を手に入れることができない不甲斐ない自分に苛立っていたような気がします。常に、焦燥感と飢餓感がありました。

今、私にとって、仕事は私の一部です。すべてではないし、私から仕事を取っても私は「私」です。アンガーマネジメントで、「このイライラはどこからくるのか?」を考える過程で、そのことに気づきました。私が私であるために、必ずしも仕事をする必要はないのです。「私は仕事をするべき」を手放して良いのです。だって、仕事をしてもしなくても、私は私なのですから。

価値観の反転。これは、費やす時間の問題ではなく、心の比重の問題です。アンガーマネジメントが、本当に大切なものは何かを教えてくれました。

怒りを癒しに

11月9日に母を亡くして、もうすぐ2ヶ月。「まだ」なのか「もう」なのか。泣き続ける日々ではなくなりましたが、つい、以前のように「これ、母が喜びそうだな、買って行こうかな」「このこと、母に話したら大笑いするだろうな」そんなこと考えては、それができないことを思い出して涙がこぼれてしまう。今は、そんな毎日です。

亡くなる前の3カ月間ほど、私は、神様にいつも腹を立てていました。

母は、いくつもの重い病気を抱えていました。限界まで認知症の父を介護し、父を施設にお願いした直後、大きな病気が見つかりました。痛かったはずなのに、苦しかったはずなのに、誰をも、何をも恨まず、日々の暮らしの小さなことに喜びを見つけて、母は前向きに懸命に生きていました。

母は、ただ一生懸命に生きているだけなのに。なぜ神様は、こんなにも母を苦しめるのか。もしできるものなら神様の肩を揺すって、「どういう了見で母をこんな目に遭わせるのか」と問い正したいような気持ちでした。

怒りは飛び火して、マナーやモラルに反する行為、他人を尊重しない態度、といったものに向かいました。このような怒りは、私の場合、「これを見過ごしてはいけない。みんなが迷惑する」「同じような思いをする人が二度と出ないように」などといった利他的な動機が前面に出てくるため、「自分が怒っている」とは気づけないまま、相手に正論で挑もうとします。アンガーマネジメントを知らなければ、色々なところで、私は取り返しのつかないことをしていたでしょう。

今もまだ、私の心の中は悲しみでいっぱいです。寂しさも、後悔も、罪悪感もあります。私は、怒りを感じやすくなっているはずです。

今、私のデスクには、母が若い頃の笑顔の写真がたくさんあります。母は、とても幸せだった。そう思うと、心がとても慰められます。自分を笑顔にしてくれるものを回りに置く。これもアンガーマネジメントから教わったことです。だから、悲しいけれど、寂しいけれど、とても癒されています。これが怒りとなって表出するか、癒しにつながるか。この違いはとても大きいと思う。アンガーマネジメントに、私の人生は支えられています。

認定心理士に

今日、公益社団法人 日本心理学会から「認定心理士認定証」が届きました。同封されていた「倫理規程」や、学会誌「心理学ワールド」を読んで、「心」に関する研修に登壇する人間としてのスタートラインにようやく立てた、そんな気持ちになりました。

認定心理士には以下の科目で申請しました。すべて放送大学での履修です。

心理学概論(’12) 
教育心理学概論(’14) 
心理学研究法(’14) 
心理統計法(’17) 
心理学実験1 
心理学実験2 
心理学実験3 
心理検査法基礎実習
認知心理学(’13) 
錯覚の科学(’14) 
生理心理学(’18) 
学力と学習支援の心理学(’14) 
発達心理学概論(’17) 
臨床心理学演習A 
臨床心理学演習B 
心理臨床の基礎(’14) 
心理臨床とイメージ(’16) 
心理カウンセリング序説(’15) 
認知行動療法(’14) 
乳幼児・児童の心理臨床(’17) 
思春期・青年期の心理臨床(’13) 
中高年の心理臨床(’14) 
精神分析とユング心理学(’17) 
人格心理学(’15) 
社会心理学(’14) 
交通心理学(’17)

アンガーマネジメントを伝えるにあたり、この知識は必ずしも必要ではありません。では、なぜ学んだのか? 理由は、知りたかったから。ただ、知りたかったから学んだのです。

パソコンインストラクター時代も同じことをしていました。WordやExcelを教えるのに、パソコンを解体してパーツの名前や働きを知る必要はありません。でも、私は何がどうしてこうなるのかを知りたかったのです。だから、パソコンを解体したり、逆に組み立てたりしました。私が心理学を学んだのも、それと同じです。何がどうなっているのか、心のしくみを知りたかった。それだけなのです。

今、やっとスタートラインです。これからも自分自身の怒りを通して、「怒り」と「心」について、深く考えていきたいと思います。55歳。まだまだ、これからです。